入鹿用水土地改良区とは?

入鹿用水土地改良区の主な業務、概要

事務所内イメージ

入鹿池、幹線水路、パイプライン施設の維持管理
入鹿池 → 取水塔をはじめ、堤防、調圧水槽など
幹線水路(開水路) → 19路線:総延長36km(幹線水路から圃場までの末端水路は行政管理)
パイプライン → 総延長約29km

農業用水の配水及び調整
水田かんがい用水として5月から9月末まで2市2町に配水を行います。

受益市町は犬山市、小牧市、大口町、扶桑町です。

入鹿池

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入鹿池は 1628(寛永5)年、水不足に悩まされていた尾張北東部のかんがい用水を確保する為に、入鹿六人衆と呼ばれる浪人たちにより、入鹿池の築造が計画されました。折から新田開発に力を注いでいた尾張藩主の徳川義直により、藩の事業として実施されることとなり、何度も失敗を重ねた末「棚築き」の工法により、1633(寛永10)年に完成しました。池敷面積約166ha、周囲約16km、容積1,518万立方メートル、日本有数の人造溜池で、平成27年に世界かんがい施設遺産に登録されました。                         

歴史

寛永 5年(1628)徳川義直公に「入鹿6人衆」が入鹿池築堤を提言
寛永10年(1633)河内堤を築き、入鹿池誕生
享保18年(1733)入鹿池築造100年目
天保 4年(1833)入鹿池築造200年目                   明治 元年(1868)入鹿池切れ 河内堤決壊
明治12年(1879)河内堤復旧工事完了(愛知県施工)
明治18年(1885)水利土功会組織
明治32年(1899)入鹿用水普通水利組合設立
昭和 8年(1933)入鹿池築造300年目
昭和27年(1952)入鹿用水土地改良区 設立認可
昭和32年(1957)愛知用水公団事業に地区加入
昭和36年(1961)愛知用水事業完成
昭和37年(1962)県営老朽ため池事業着工
昭和40年(1965)入鹿高度利用計画運動促進
昭和42年(1967)入鹿池切れ100年忌大法要(興禅寺に於)         昭和47年(1972)県営老朽ため池事業 完了
昭和54年(1979)県営防災ダム事業 入鹿地区着工
昭和58年(1983)愛知用水二期事業着工                   平成 3年(1991) 県営防災ダム事業入鹿地区完了
平成 5年(1993) 入鹿池史発行
平成 6年(1994) 平成の大渇水
平成10年(1998) 入鹿用水土地改良区新事務所竣工(移転)
平成11年(1999) 県営水質保全対策事業・下用水路パイプライン化事業完了
平成12年(2000) 愛知用水二期事業・入鹿支線パイプライン化工事完了
平成13年(2001) 入鹿池新取水塔完成
平成14年(2002) 八曽石洞地区 水源涵養林整備事業完了
平成16年(2004) 愛知用水二期事業水路系事業完了
平成17年(2005) 入鹿池高度利用運用開始
平成22年(2010) 「ため池百選」に選定
平成26年(2014) 入鹿池耐震調査(耐震性検証委員会)完了
平成27年(2015) 「世界かんがい施設遺産」登録
平成28年(2016) 天皇皇后両陛下入鹿池御視察・水資源功労者表彰
平成29年(2017) 農林水産大臣表彰
平成30年(2018) 入鹿池切れ150年忌大法要(興禅寺に於)